頭にフサフサがついている 日本の野鳥たち - 後編(冠羽のある日本の野鳥54種)

「生えそろった羽毛でシルエットがまん丸の頭」も鳥のチャームポイントですが、中には頭に「フサフサがついている」ように見える冠羽をもつ鳥もいます。
今回は、前編に引き続き、「冠羽がある日本の野鳥」を紹介します。
(「冠羽のみ」と「フサフサのみ」の野鳥たちの紹介になります。)

見た目の印象を重視して、「フサフサの冠羽がある」「冠羽があるがフサフサではない」「フサフサだが冠羽ではない(ボサボサ頭、毛が逆立っているだけ=寝癖?)」の3つの区分に分けて紹介していきます。
(以下、この3つの区分をそれぞれ「フサフサ冠羽」「冠羽のみ」「フサフサのみ」と呼び分けることにします。)


サムネイルの鳥:オシドリ(オス)    フサフサではない冠羽がある

前編はこちら:http://watari-ni-sekirei.com/2022/08/21/%e9%a0%ad%e3%81%ab%e3%83%95%e3%82%b5%e3%83%95%e3%82%b5%e3%81%8c%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%80%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%87%8e%e9%b3%a5%e3%81%9f%e3%81%a1%ef%bc%88%e5%86%a0/

目次

「フサフサ冠羽」「冠羽のみ」「フサフサのみ」 日本の野鳥 名簿一覧表

【前編】

「フサフサ冠羽」

エゾライチョウ キジ キンクロハジロ ミコアイサ(愛称パンダガモ) カワアイサ(メス) 
 ウミアイサ カンムリカイツブリ ミミカイツブリ ズグロミゾゴイ 
 タゲリ ミサゴ カンムリワシ ヤツガシラ ヤマセミ 
 サンコウチョウ(とても尾が長い鳥) ヒガラ ヒバリ キレンジャク ヒレンジャク 
 カシラダカ ミヤマホオジロ 
(日本にいない時期には冠羽がある野鳥)ヘラサギ クロツラヘラサギ

【後編】 (本記事)

「冠羽のみ」

 オシドリ(オス) ゴイサギ ササゴイ アカガシラサギ 
 アオサギ ムラサキサギ コサギ  

「フサフサのみ」

 アカエリカイツブリ(夏羽) カワウ ウミウ アマサギ(夏羽) ジュウイチ 
 ツツドリ ヨタカ アカエリヒレアシシギ エトピリカ アリスイ 
 コゲラ カケス キクイタダキ シロガシラ ヒヨドリ マキノセンニュウ 
 シマセンニュウ オオヨシキリ コヨシキリ ギンムクドリ アトリ 
 ホオアカ キマユホオジロ ガビチョウ  

 (鋭意作成中)

【前編】

「フサフサ冠羽」

 エゾライチョウ キジ キンクロハジロ ミコアイサ 
 カワアイサ(メス) ウミアイサ カンムリカイツブリ ミミカイツブリ 
 ズグロミゾゴイ  タゲリ 
 ミサゴ カンムリワシ ヤツガシラ ヤマセミ 
 
      
 サンコウチョウ     ヒガラ        ヒバリ 
 
       
 キレンジャク    ヒレンジャク     カシラダカ     ミヤマホオジロ

(日本にいない時期には冠羽がある野鳥)ヘラサギ クロツラヘラサギ

【後編】 (本記事)

「冠羽のみ」 

    
 オシドリ(オス)   ゴイサギ      ササゴイ     アカガシラサギ

 アオサギ ムラサキサギ コサギ  

「フサフサのみ」

                            
 アカエリカイツブリ(夏羽) カワウ ウミウ     アマサギ(夏羽) 
 ジュウイチ ツツドリ ヨタカ アカエリヒレアシシギ

   
 エトピリカ    アリスイ コゲラ カケス

     
 キクイタダキ    シロガシラ      ヒヨドリ     マキノセンニュウ 

 シマセンニュウ オオヨシキリ コヨシキリ ギンムクドリ
 

                 
 アトリ       ホオアカ キマユホオジロ  ガビチョウ

「フサフサ冠羽」「冠羽のみ」「フサフサのみ」 日本の野鳥 それぞれ簡単に解説

「フサフサ冠羽」 (名簿のみ)

エゾライチョウ キジ キンクロハジロ ミコアイサ(愛称パンダガモ) 
カワアイサ(メス) ウミアイサ カンムリカイツブリ ミミカイツブリ ズグロミゾゴイ 
タゲリ ミサゴ カンムリワシ ヤツガシラ ヤマセミ 
サンコウチョウ(とても尾が長い鳥) ヒガラ ヒバリ キレンジャク ヒレンジャク 
カシラダカ ミヤマホオジロ 
(日本にいない時期には冠羽がある野鳥)ヘラサギ クロツラヘラサギ

「冠羽のみ」

(右側がオスで、左側がメス)

オシドリ(オス)

後頭部に後ろ髪のようなオレンジ色、紺色の混じった冠羽がある。
全身が白、オレンジ、紫、紺色、灰色とカラフルで、翼の先に黄色っぽいオレンジ色の「銀銀杏」がある。とても派手。
メスは全身茶色でカルガモに似ているが、細めの白いアイリングがある。
全長45cmの漂鳥または冬鳥。
高いところにある木の洞に巣を作って子育てをする。ヒナが高い巣から飛び降りて巣立ちするワイルドな様子が、「ダーウィンが来た!」に取り上げられた。(https://www.nhk.jp/p/darwin/ts/8M52YNKXZ4/episode/te/34P2G7835W/) 


ゴイサギ

翼の付け根にかかるほど、とても長い白い冠羽が2本生えている。
全長58cmの留鳥で、本州より南に広く住んでいる。休むときは首をすくめていることが多い。 

ササゴイ

濃い灰色のとても長い冠羽がある、黄色い目のサギの仲間。
冠羽が長すぎて頭に沿っているので、フサフサ冠羽からは除外。
全長52cmの夏鳥で、河川や湖沼などで魚を捕って生活している。生き餌釣りやルアー釣りもする賢い鳥。  

アカガシラサギ

夏羽になると、赤茶色の頭から翼の付け根にかかるほど長い冠羽がある。
白と黒の体に赤茶色の頭と黄色い顔が目立つ、厳つい姿をしている。
冬羽になると、柔らかい茶色の松ぼっくりのような柄とココア色の羽根を持つ地味な姿になる。全長45cmの旅鳥又は冬鳥で、数は少ないが最近は増加傾向。
水田などの湿地を歩き回って食べ物を探す。   

アオサギ

濃紺の長めの冠羽が一束ある。羽根が青っぽい灰色で、首と顔周りが白い、青っぽい配色のサギの仲間。全長93cmの留鳥で、日本全国に住んでいる身近な野鳥。水辺で食べ物を待ち構えている姿をよく見かける。 

ムラサキサギ

紫紺のほっそりとした冠羽が一束ある。首に青紫色の縦線が入り、羽根は灰色で細長い印象の見た目をしている。全長79cmで、八重山諸島に留鳥として住んでいるアオサギの仲間。マングローブ林などにも住んでいて、水辺の魚や昆虫、小型鳥類やヘビを食べて暮らしている。 

コサギ

全身真っ白で、あまり目立たない2本の冠羽がある。くちばしと足は黒く、足の指と目は黄色い。全長61cmの留鳥で、本州より南に住んでいる。「シラサギ」の愛称があり、首を縮めて魚などを待ち構える姿をとてもよく見かける。

「フサフサのみ」

アカエリカイツブリ(夏羽)

夏羽になると後頭部に黒いスポーツカットのような羽毛が生えそろっている。
全長47cmで、北海道北部に繁殖地があり、冬になると本州より南に渡ってくる。
冬羽になると全身が灰色になり、後頭部のフサフサはなくなる。
冬は海水域に住んでいることが多い。 

カワウ

後ろ髪がボサボサしている黒くて大きい鵜。全長82cmの留鳥。
近年は食べ物の魚が増えたので、カワウも数が増えている。 

ウミウ

後頭部の毛がフサフサしている。鵜飼いで使われている鵜。全長84cmの留鳥。
青い宝石のような綺麗な目をしている。 

アマサギ(夏羽)

夏羽では、頭から首にかけて黄色っぽいオレンジ色(亜麻色/飴色)のふわふわの羽毛が生えている。全長51cmの夏鳥で、牧草地などでバッタなどの虫を食べて暮らしている。
冬羽になると全身真っ白になり、普通のサギの見た目になる。 

ジュウイチ 

濃い灰色ボサボサ頭と黄色いアイリング、赤茶色のお腹が特徴的なカッコウの仲間。
全長32cmの夏鳥で、亜高山帯の林などに渡ってくる。
カッコウの仲間らしく、オオルリやコルリ、ルリビタキなどの小鳥に托卵する。
(カッコウの仲間が托卵を行うのは、体温調節機能が弱く自分では卵を温められないからだと言われている)
鳴き声が「十一」と聞こえるのが名前の由来。


ツツドリ

くちばし近くの毛がボサボサしているカッコウの仲間。
全長32cmの夏鳥で、山地林や亜高山帯の林に渡ってきて、センダイムシクイやウグイスに托卵する。 

ヨタカ

ヨタカ目ヨタカ科ヨタカ属のユニークな野鳥。全身こげ茶色でボサボサしている。
全長29cmの夏鳥。空中の虫を食べるために口を大きく開けて飛び回る。
宮沢賢治の「よだかの星」の題材になった野鳥。 

アカエリヒレアシシギ

メスは夏羽になると濃い灰色の後頭部が少しボサボサしている。
夏羽はメスの方が首元に鮮やかなオレンジ色があり、オスはメスよりも全体的に色合いが淡い。全長18cmの旅鳥で、春と秋に沖合を渡っていく群れが見られる。
 

エトピリカ

目の上に長い眉毛のような黄色い飾り羽がある。
全長39cmの渡り鳥。
幅広の鮮やかなオレンジ色のくちばしと白い顔が目立つ、黒い体のツノメドリ。
「エトピリカ」はアイヌ語で「美しいクチバシ」を意味する言葉。(人気漫画のゴールデンカムイにも登場した。) 

【関連記事】くちばしがオレンジ色の日本の野鳥(25種)

http://watari-ni-sekirei.com/2022/08/05/%e3%81%8f%e3%81%a1%e3%81%b0%e3%81%97%e3%81%8c%e3%82%aa%e3%83%ac%e3%83%b3%e3%82%b8%e8%89%b2%e3%81%ae%e9%87%8e%e9%b3%a5%e3%80%80%ef%bc%88%e9%8b%ad%e6%84%8f%e4%bd%9c%e6%88%90%e4%b8%ad%ef%bc%89/

 

アリスイ

頭の前部分がボサボサしている、灰色っぽい野鳥。全長18cmの漂鳥で、キツツキの仲間。
キツツキの仲間ではあるものの、幹にとまることは少なく、普通の野鳥と同じように枝に立って止まる。長い舌でアリを捕まえて食べるので「蟻吸」の名前がついた。 


コゲラ

オスは茶色い頭頂部のフサフサの下に、小さな赤い羽根が隠れている。身近な野鳥のうちの一種で、小さなキツツキの仲間。全長15cmの留鳥で、日本最小のキツツキ。
松ぼっくりのような背中で、木の幹を伝って移動する。
地味な色なので気づきづらいが、一年中ペアで行動するので、Ⅰ羽見つけられればもうⅠ羽が近くに居るかもしれない。

【関連記事】秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察 身近な野鳥20種

http://watari-ni-sekirei.com/2022/07/28/%e6%98%a5%e7%a7%8b%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%89%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3%e3%82%b0%ef%bc%88%e9%8b%ad%e6%84%8f%e4%bd%9c%e6%88%90%e4%b8%ad%ef%bc%89/

カケス

頭に白い毛がホツホツと生えているように見える灰色の野鳥。
黄色い目、鮮やかな青色と黒色の羽根、赤っぽい足とカラフルな印象を与える見た目をしている。全長33cmの留鳥で、北海道から屋久島まで住んでいる。鳴き真似が上手なカラスの仲間。日本国内には4亜種が住んでいて、北海道に住んでいるミヤマカケスは目の色が黒い。 

キクイタダキ

日本最小の野鳥。全長10cmと小さく、体重はわずか5gととても小さい。留鳥又は漂鳥。
頭頂部に菊の花びらを一枚乗せたような見た目が「菊を頂く」という名前の由来となった。
室町時代以前は「まつむしり」「まつむし」と呼ばれていたが、誰かが「キクイタダキ」という風流な名前をつけてくれた。 
【関連記事】
小さな日本の野鳥 見かけの体長順 スズメより小さい~スズメ大の野鳥57種:http://watari-ni-sekirei.com/2022/08/11/%e5%b0%8f%e3%81%95%e3%81%aa%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%87%8e%e9%b3%a5-%e8%a6%8b%e3%81%8b%e3%81%91%e3%81%ae%e4%bd%93%e9%95%b7%e9%a0%86%ef%bc%88%e3%82%b9%e3%82%ba%e3%83%a1%e3%82%88%e3%82%8a%e5%b0%8f/

シロガシラ

後頭部に白いふわふわの羽毛が生えているヒヨドリの仲間。
全長19cmの留鳥で、沖縄島と八重山諸島に住んでいる。近年は九州や本州でも目撃されている。雑食なので、畑でモンシロチョウの幼虫などの害虫を食べつつ、野菜もついばんでいることがある。 

ヒヨドリ

灰色のボサボサ頭で、鳴き声が賑やかで見つけやすい野鳥。身近な野鳥のうちの一種。
全長28cmの留鳥。頬が赤茶色。
普段から賑やかに公園などでも暮らしていて、縄張りから他の野鳥を追い払うときは更に大声で鳴くので、とても見つけやすく会いやすい。
日本に住んでいると身近な野鳥だが、実はヨーロッパやアメリカ大陸には居ない鳥なので、世界的に見れば珍しい鳥。
見慣れると、ボサボサ頭とつぶらな目が可愛く見えてくる。

【関連記事】秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察 身近な野鳥20種)

: http://watari-ni-sekirei.com/2022/07/28/%e6%98%a5%e7%a7%8b%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%89%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3%e3%82%b0%ef%bc%88%e9%8b%ad%e6%84%8f%e4%bd%9c%e6%88%90%e4%b8%ad%ef%bc%89/

マキノセンニュウ

後頭部が少し寝癖のようにボサボサしている。黒い縦斑が特徴的な、小さなセンニュウ。
全長12cmと、メジロと同じくらい小さい野鳥。「チリリリリ」と鳴く夏鳥。背中が松ぼっくりのような柄のセンニュウで、牧草地(牧野)に生息しているのが名前の由来。
【関連記事】小さな日本の野鳥 見かけの体長順 スズメより小さい~スズメ大の野鳥57種:http://watari-ni-sekirei.com/2022/08/11/%e5%b0%8f%e3%81%95%e3%81%aa%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%87%8e%e9%b3%a5-%e8%a6%8b%e3%81%8b%e3%81%91%e3%81%ae%e4%bd%93%e9%95%b7%e9%a0%86%ef%bc%88%e3%82%b9%e3%82%ba%e3%83%a1%e3%82%88%e3%82%8a%e5%b0%8f/ 

シマセンニュウ

茶色い頭が少しフサフサしているセンニュウ。
全長16cmの夏鳥で、北海道の草原や湿地に渡ってくる。
本州より南では旅鳥で、春と秋に渡っていく個体がたまに見られる。 

オオヨシキリ

茶色い頭の毛が逆立ってふわふわしている。
全長18cmの夏鳥で、九州よりも北のヨシ原や河川敷などに渡ってくる。
「ギョギョシ」と賑やかにさえずるので、「行々子」という別名がある。 

コヨシキリ

茶色い頭の羽毛がオオヨシキリより少し控えめに逆立ってふわふわしている。
目の少し上に黒い側頭線があるのが特徴的。
全長14cmの夏鳥で、九州よりも北の草原や高原、湿地などの開けた場所に渡ってくる。「キリキリ、チュチュチュ、ピピピピ」など複雑に賑やかにさえずる。 

ギンムクドリ

白い頭から頬にかけてフサフサしている。
顔周りは白く、体は灰色と白色で、羽根の先が黒い、全体的に銀色っぽい配色をしている。くちばしは少し赤黒く、足は黄色っぽいオレンジ色をしている。
ムクドリの群れに混じっていることがある。
全長24cmの旅鳥又は冬鳥で、渡りの季節に日本海側の島々や西日本で見られる。地上で昆虫類を食べたり、果物を食べたりして暮らしている。

アトリ

冬羽になるとおにぎりのような丸く尖った短めのフサフサ頭になる野鳥。頭は茶色っぽい灰色で、胸元はオレンジ色、翼は黒っぽくお腹は真っ白。全長16cmの冬鳥で、全国に渡ってくる。年によって渡来数が大きく変動する。西日本では、多いときには数万羽単位の大群でねぐらの林へ移動する光景が見られる。 


ホオアカ

夏羽になると、少しヒヨドリに似た灰色のボサボサ頭をしている。頬に赤っぽい茶色があることが名前の由来。(頬の赤茶色もヒヨドリに似ている……。)体は少しはっきりしたスズメのような模様をしている。
冬羽になると全体的に褐色になり、ホオジロに似た姿になる。
全長16cmの漂鳥で、九州よりも北に住んでいる。東北より北では夏鳥。夏は草原や高原で繁殖し、昆虫や種子を食べて暮らしている。 

キマユホオジロ

オスは黒い頭の毛がフサフサしている。目の上にある黄色い眉のような太めの模様と穏やかな黒い目が特徴的なホオジロ。体はスズメのようなこげ茶色。メスは全体的にこげ茶色で、眉模様も淡い黄色で頭のボサボサも控えめ。全長16cmの旅鳥で、春と秋に対馬などの離島で見られる。開けた場所を好み、地上を歩き回って種子などを食べて暮らしている。 

 

ガビチョウ

茶色い頭全体がボサボサしている。全身茶色で、目の周りの白い勾玉模様が目立つ。
全長25cmの外来種で、中国南部~東南アジア原産。飼育個体が放たれたり逃げ出したりした結果、1980年代くらいに野生化した。現在は九州~東北地方南部に住んでいる。
藪の中を走り回り、地上で昆虫や種子を食べて暮らしている。
地面を歩き回る身近な野鳥:シロハラと同じ全長なので、「やけに茶色っぽいシロハラくらいの大きさの野鳥」が居たらガビチョウかもしれない。

※シロハラ

全長25cmの冬鳥。
11月~4月(秋の遅め~春)に見られます。
名前の通り淡い白と薄茶色の混じったお腹と、黄色い縁取りの丸い目がチャームポイントです。ちょこちょこと地面を歩き回って餌を探す姿が可愛らしいです。
【関連記事】秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察 身近な野鳥20種): http://watari-ni-sekirei.com/2022/07/28/%e6%98%a5%e7%a7%8b%e3%83%90%e3%83%bc%e3%83%89%e3%82%a6%e3%82%a9%e3%83%83%e3%83%81%e3%83%b3%e3%82%b0%ef%bc%88%e9%8b%ad%e6%84%8f%e4%bd%9c%e6%88%90%e4%b8%ad%ef%bc%89/

おまけ かわいい冠羽とほっぺ オカメインコ

     

オカメインコ
全長35cm程で、体重は50~90g。
オーストラリアのほぼ全域に群れで住んでいる、オウムの仲間。野生での寿命は10~15年ほど。
日本ではペットの小鳥として人気のインコ。冠羽とほっぺの丸いオレンジ模様が可愛らしい。
オスの方が少しだけ顔の色が鮮やか。

埼玉県にあるキャンベルタウン野鳥の森にも居る。

キャンベルタウン野鳥の森 キンカチョウのページ

https://yacho-nomori.kosi-kanri.com/animal/201603/164.html

前編のおまけ フサフサ眉毛? フクロウの「羽角」

オオコノハズク コノハズク リュウキュウコノハズク 

           
シマフクロウ     トラフズク      コミミズク

 フクロウ(メンフクロウ)

前編へのリンク

http://watari-ni-sekirei.com/2022/08/21/%e9%a0%ad%e3%81%ab%e3%83%95%e3%82%b5%e3%83%95%e3%82%b5%e3%81%8c%e3%81%a4%e3%81%84%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%80%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e3%81%ae%e9%87%8e%e9%b3%a5%e3%81%9f%e3%81%a1%ef%bc%88%e5%86%a0/

あとがき

「毛が生えているのに、生えそろいすぎていて艶やかに見える」野鳥の頭は、とても不思議で愛らしいですが、その中でも「頭にフサフサがついて見える野鳥」は、見ているだけで楽しくなってきます。
今回は「冠羽とフサフサの関係性はどうなっているのだろうか」と興味本位でまとめてみましたが、個人的には
「野鳥の冠羽はフサフサしていることが多い」
「冠羽がなくても頭がフサフサの野鳥も多い」という感じかなと思いました。
日本にもこんなにフサフサ頭の野鳥が暮らしているのだと思うと、嬉しくなってきます。
みなさんも頭のフサフサに注目しつつ、野鳥を愛でましょう。

画像出典、参考書籍

画像出典:Pixabay、photoAC、いらすとや 、Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash
《参考書籍》
・監修:樋口広芳 著:石田光史 『ぱっと見わけ 観察を楽しむ 野鳥図鑑』 ナツメ社 , 2018年9月10日 第15刷発行 
・大橋弘一 『日本野鳥歳時記』 , ナツメ社 , 2015年12月31日 初版発行
・植田睦之[監修] 『日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑』  増補改訂版 , メイツ出版 , 2020年10月30日 第1版発行
・一日一種[著] 『身近な「鳥」の生きざま辞典』 , SB Creative , 2021年6月10日 第6刷発行

記事の更新が待ちきれない人へ  野鳥の図鑑を探すなら 紀伊國屋書店 ウェブストア

頭にフサフサがついている 日本の野鳥たち - 後編(冠羽のある日本の野鳥54種)” に対して1件のコメントがあります。

コメントは受け付けていません。