小さくてかわいい 日本の野鳥 見かけの体長順(スズメより小さい~スズメ大の野鳥57種)
1番メジャーな日本の小さい野鳥:スズメを基準として、
今回は「スズメより小さい」「スズメと同じくらい」の小さな野鳥たちを紹介していきます。
スズメは全長15cmなので、全長15cm以下の日本の野鳥57種(陸54種、水辺3種)の図鑑を見て、
管理人の目測で体:尾羽の長さ比を計測
→図鑑の全長にかけ算して、「見かけの体長」を測定しました。
これから「見かけの体長順の小ささ」を紹介していきます。
(※あくまでも図鑑の個体を目測で調べた結果なので、個体差や野鳥の伸び縮みによって見かけの体長は変わってきます。予めご了承ください。)
サムネイルの鳥: エナガ
見かけの体長順の小ささ 一覧 (小さい順)
()内は全長、
*がついている3種は水辺の野鳥、無印は陸地の野鳥
【 スズメより小さな体 】
見かけの体長
7.0cm ミソサザイ(11cm) エナガ(14cm)
7.1cm キクイタダキ(10cm、全長が日本最小)
7.7cm ヒガラ(11cm)
7.8cm イワツバメ(13cm)
7.9cm ツリスガラ(11cm) オジロビタキ(12cm)
8.1cm メジロ(12cm)
8.3cm マキノセンニュウ(12cm)
8.4cm オオセッカ(13cm) コヨシキリ(14cm)
8.5cm エゾムシクイ(12cm)
8.7cm コガラ(13cm) コホオアカ(13cm)
8.8cm ノビタキ(13cm)
8.9cm メボソムシクイ(13cm) ジョウビタキ(14cm)
9.0cm コジュリン(15cm)
9.1cm ハシブトガラ(13cm) センダイムシクイ(13cm)
セッカ(13cm) ベニマシコ(15cm)
9.2cm ヤブサメ(11cm)
9.3cm コサメビタキ(13cm) アカヒゲ(14cm)
キビタキ(14cm)
9.4cm ムギマキ(13cm)
9.5cm ウグイス(メス)(14cm) メグロ(14cm)
キバシリ(14cm) コマドリ(14cm) ノジコ(14cm)
9.8cm ヒメアマツバメ(13cm) ショウドウツバメ(13cm)
マヒワ(13cm) ルリビタキ(14cm)
カヤクグリ(14cm)
9.9cm コルリ(14cm) サメビタキ(14cm)
ニュウナイスズメ(14cm)
10.0cm ベニヒワ(14cm)
10.1cm ヤマガラ(14cm)
10.2cm シジュウカラ(15cm)
10.3cm ゴジュウカラ(14cm) エゾビタキ(15cm)
10.7cm スズメ
(全長15cm、見かけの体長は10.7cm)
【 スズメより少し大きな体 】
10.9cm リュウキュウツバメ(14cm) カシラダカ(15cm)
11.1cm ビンズイ(15cm) カワラヒワ(15cm)
シマアオジ(15cm)
11.2cm ソウシチョウ(15cm)
11.6cm コゲラ(15cm)
12.1cm トウネン*(15cm)
12.5cm ヒバリシギ*(15cm) ヘラシギ*(15cm)
12.8cm ミフウズラ(14cm)
スズメ
スズメ目スズメ科スズメ属(林の野鳥は大体スズメ目なので、代表的な野鳥と言える)
全長15cm、見かけの体長10.7cmの留鳥。(体は全長の7割ほど)
日本で1番、街中で見かける小鳥だと思います。
見慣れているためレア度は低めですが、よくよく見るとお腹もモフモフで可愛らしい鳥です。
涼しい秋冬には「ふくら雀」、暖かくなった春には賑やかな若い兄弟のスズメが見られます。群れで行動しているので、寒い日には運が良ければ身を寄せ合って温まる「スズメ団子」が見られるかもしれません。
体長順に小さな野鳥 写真一覧
【 スズメより小さな体 】
見かけの体長
7.0cm台
7.0cm ミソサザイ(11cm) エナガ(14cm)
7.1cm キクイタダキ(10cm、全長が日本最小)
7.7cm ヒガラ(11cm)
7.8cm イワツバメ(13cm)
7.9cm ツリスガラ(11cm) オジロビタキ(12cm)
8.0cm台
8.1cm メジロ(12cm)
8.3cm マキノセンニュウ(12cm)
8.4cm オオセッカ(13cm) コヨシキリ(14cm)
8.5cm エゾムシクイ(12cm)
8.7cm コガラ(13cm) コホオアカ(13cm)
8.8cm ノビタキ(13cm)
8.9cm メボソムシクイ(13cm) ジョウビタキ(14cm)
9.0cm台
9.0cm コジュリン(15cm)
9.1cm ハシブトガラ(13cm) センダイムシクイ(13cm)
セッカ(13cm) ベニマシコ(15cm)
9.2cm ヤブサメ(11cm)
9.3cm コサメビタキ(13cm) アカヒゲ(14cm)
キビタキ(14cm)
9.4cm ムギマキ(13cm)
9.5cm ウグイス(メス)(14cm) メグロ(14cm)
キバシリ(14cm) コマドリ(14cm) ノジコ(14cm)
9.8cm ヒメアマツバメ(13cm) ショウドウツバメ(13cm)
マヒワ(13cm) ルリビタキ(14cm)
カヤクグリ(14cm)
9.9cm コルリ(14cm) サメビタキ(14cm)
ニュウナイスズメ(14cm)
10.0cm台
10.0cm ベニヒワ(14cm)
10.1cm ヤマガラ(14cm)
10.2cm シジュウカラ(15cm)
10.3cm ゴジュウカラ(14cm) エゾビタキ(15cm)
10.7cm
スズメ(全長15cm、見かけの体長は10.7cm)
【 スズメより少し大きな体 】
10.0cm台
10.9cm リュウキュウツバメ(14cm) カシラダカ(15cm)
11.0cm台
11.1cm ビンズイ(15cm) カワラヒワ(15cm)
シマアオジ(15cm)
11.2cm ソウシチョウ(15cm)
11.6cm コゲラ(15cm)
12.0cm台
12.1cm トウネン*(15cm)
12.5cm ヒバリシギ*(15cm) ヘラシギ*(15cm)
12.8cm ミフウズラ(14cm)
体長順に小さな野鳥 野鳥たちの解説
見かけの体長が小さい順
()内は尾の長さも含めた全長
全体の平均
見かけの体長:尾の長さ=7:3 (尾が全長の30%)
※留鳥、漂鳥とは
…留鳥は定住する野鳥、漂鳥は短い距離を季節によって移動する「短い距離を行き来する渡り鳥」のこと。
7.0cm台
7.0cm
ミソサザイ(11cm)
尾羽を直角にクイッと上げていることが多い、茶色い小鳥。留鳥又は漂鳥。早口で複雑にさえずる。少し尾羽が長めに見える。(尾は全長の36%)
7.0cm
エナガ(14cm)
身近な野鳥のうちの一種。
「柄長」の名前がつくのも納得するほど尾羽が長く、全長の半分が尾羽の長さで占められている。(尾は全長の50%)ふわふわでおにぎりのようなフォルムが可愛らしい小鳥。留鳥又は漂鳥。「ジュルリジュルリ」と鳴き、餌の昆虫を素早く探して回る。
落ちている鳥の羽根やクモの糸、コケなどで保温性の高い巣を作り、天敵のヘビなどが冬眠している春の初めに子育てを済ませてしまう。巣で卵を温めている時期のエナガは、尾羽に曲がり癖がつく。
北海道には真っ白でかわいい亜種シマエナガが生息している。(札幌駅などでも見られるとのこと。)
7.1cm
キクイタダキ(10cm、全長が日本最小)
全長では日本最小の鳥で、体重はわずか5gととても小さい。(尾は全長の29%)留鳥又は漂鳥。
頭頂部に菊の花びらを一枚乗せたような見た目が「菊を頂く」という名前の由来となった。室町時代以前は「まつむしり」「まつむし」と呼ばれていたが、誰かが「キクイタダキ」という風流な名前をつけてくれた。
7.7cm
ヒガラ(11cm)
シジュウカラ類の中では最も小さい鳥。留鳥又は漂鳥。
シジュウカラと似ているが、背中は灰色でネクタイ模様はなく、頭に小さなトサカ(冠羽)がある。(どんぐりのベレー帽をかぶっているようで可愛らしい)
7.8cm
イワツバメ(13cm)
白黒のツバメ。夏鳥。岩場に巣を作ることが名前の由来。岩場のように下に支えのない場所に巣を作るのが得意。
7.9cm
ツリスガラ(11cm)
ヨシ原で吊り巣を作って越冬する冬鳥。灰色の頭に目線隠しのような黒い模様が入った目元が特徴的。
オジロビタキ(12cm)
頭は灰色、体はクリーム色で、喉元のオレンジ色が目立つヒタキ。尾羽を振り上げるときに白い模様が見えることが名前の由来。(尾は全長の34%)
8.0cm台
8.1cm
メジロ(12cm)
身近な野鳥のうちの一種。留鳥又は漂鳥。目の周りが白く、黄緑色の体がはっきりしていて可愛らしい鳥。
黄緑色だからか、ウグイスと間違われることもあるようだが、ウグイスはメジロよりも渋い黄緑色(ほぼ茶褐色)をしていて、目の周りも白くない。
ウグイス →
8.3cm
マキノセンニュウ(12cm)
「チリリリリ」と鳴く夏鳥。背中が松ぼっくりのような柄のセンニュウで、牧草地(牧野)に生息しているのが名前の由来。
8.4cm
オオセッカ(13cm)
尾羽が少し長めの留鳥又は漂鳥。(尾羽は全長の35%) 日本では1000羽くらいしかいない希少種。
コヨシキリ(14cm)
口の中が黄色で、にぎやかに複雑にさえずる。草原など開けた場所で繁殖する夏鳥。
尾が長めに見える(尾は全長の40%)
8.5cm
エゾムシクイ(12cm)
「ヒーツーキー」と高い声でさえずる夏鳥。林で餌の昆虫を捕まえて回る。体を水平にして止まることが多い。
8.7cm
コガラ(13cm)
身近な野鳥のうちの一種。留鳥のカラ類。頭に黒いベレー帽、灰色の背中と白いふわふわのお腹が可愛らしい。
冬、混群では先頭を飛び回り、「ディーディーディー」と鳴いて仲間達に餌があることを伝える。コガラがディーディーと鳴いていれば、少し後から野鳥の群れがやって来るかもしれない。
コホオアカ(13cm)
日本では1番小さいホオジロで、頭が赤茶色をしている。春と秋に見られる旅鳥。
8.8cm
ノビタキ(13cm)
高原に渡ってくる夏鳥。オスの夏羽は頭と羽根が黒色で胸元にオレンジっぽい茶色が入り、胴体は白色で目立つ。フルートのような声でさえずる。
8.9cm
メボソムシクイ(13cm)
針葉樹林に渡ってくる夏鳥。「チョリチョリチョリチョリ」と4拍子で鳴く。オオムシクイ、コムシクイととても良く似ている。
ジョウビタキ(14cm)
身近な野鳥のうちの一種。冬鳥で、10月~4月(秋~春)に見られる。
オスはお腹がオレンジ色、頭のてっぺんが白色、目元と背中は黒色でとても目立つ。
メスは地味なクリーム色だが、とてもつぶらな瞳をしていて可愛らしい。
木の枝に止まり、時々地面に降りて餌を採ってまた木の枝に止まる。縄張り意識が強いので、縄張りに留まる/人間にも警戒しに来るなど、散歩で立ち寄る人間が観察しやすい生態をしている。
9.0cm台
9.0cm
コジュリン(15cm)
オスの夏羽は頭が黒く、昔は「鍋かぶり」と呼ばれていたホオジロの仲間。夏鳥又は漂鳥。開けた場所を好む。
9.1cm
ハシブトガラ(13cm)
北海道のみにいる留鳥。コガラに似ているが、コガラよりも頭の黒ベレー帽が艶やか。コガラと見分けづらいが、「チヨチヨ」とさえずるのがハシブトガラで「ヒーヒー」とさえずるのがコガラ。(本州に住んでいるのはコガラのみで、北海道にはハシブトガラとコガラが両方住んでいる。)
センダイムシクイ(13cm)
最もよく見かけるムシクイ。夏鳥。秋は混群に混じっていることもある。
セッカ(13cm)
留鳥又は漂鳥。巣材のチガヤを加えて運ぶ様子が「雪を加えて運ぶように見えた」ことが「雪加」の名前の由来。
両足で違う草をつかんで体操の吊り輪のように足を開いて止まる姿がとても可愛らしい。
ベニマシコ(15cm)
冬鳥又は漂鳥。オスの冬羽は目元とお腹側に淡いピンク色が入る。「ピッポ」と鳴く。尾が長め。(尾は全長の39%)
9.2cm
ヤブサメ(11cm)
「シシシシ」と虫の音のように高くさえずるが、なかなか姿は見えないウグイス科の小鳥。夏鳥。全長はとても小さいが、尾がとても短いので体長は全長ほどは小さくない。(尾は全長の16%)
9.3cm
コサメビタキ(13cm)
夏鳥。目の周りの白い模様が比較的太めのサメビタキ類。「ツィツィ」と複雑に鳴く。
アカヒゲ(14cm)
薩南、南西諸島に生息しているノゴマ属の留鳥。ヒゲが赤いのかと思うような名前だが、実際は頭と背中と尾が明るいオレンジ色で、口元と喉元が黒色、お腹は白い。目立つ色だが、綺麗にさえずる声だけ聞こえて、姿はなかなか見られない。「ホントウアカヒゲ」という亜種がいる。
キビタキ(14cm)
夏鳥。オスは背中とお腹と眉のような模様が明るい黄色で、喉元はオレンジ色が入り、他は黒色で翼の一部が白い。お腹と腰の黄色い部分を風船のように膨らませて、綺麗に長くさえずる。
9.4cm
ムギマキ(13cm)
麦まきの頃に渡ってくる旅鳥。キビタキに似ているが、ムギマキは眉模様が白く、途切れていて丸っこい。
9.5cm
ウグイス(メス)(14cm)
身近な野鳥のうちの一種。オスとメスで体格が違い、オスは全長が16cmある。
「ホーホケキョ」の鳴き声で有名だが、渋い黄緑色(ほぼ茶褐色)で地味なうえ、声は聞こえても姿が見えないので、より目立つ黄緑色のメジロがウグイスと間違われることもある。(実際、管理人もウグイスの声はたまに聞きますが、姿を見ることが出来ていません。)
「谷渡り(ケキョケキョと続く部分)」まで上手な鳴き声を聞けることもあるが、たまに「ホー……ケ…キョ」のように練習中のウグイスの声を聞けることもあって微笑ましくなる。
キバシリ(14cm)
木の幹をらせん状に走り回る留鳥。少し下に曲がったくちばしと、木の幹にぴったり張り付く松ぼっくりのような柄の背中、真っ白なお腹が可愛らしい。コゲラと似ているが、コゲラはくちばしがまっすぐで、顔周りがキバシリより白っぽい。
コマドリ(14cm)
オレンジ色の頭が目立つ夏鳥。体は青っぽい灰色で、背中は茶色。「ヒンカラカラカラ」と馬がいななくようにさえずることから「駒鳥」の名前がついた。同じノゴマ属のアカヒゲと取り違えられたせいで、学名は「Luscinia akahige」となっている。(アカヒゲの学名は「Luscinia komadori」)
アカヒゲ(全長14cm、体長推定9.3cm) →
ノジコ(14cm)
全身が明るい黄色~黄緑色で背中が黒っぽい、新緑のような色の夏鳥。野の道=野路でよく見られるのが名前の由来。
9.8cm
ヒメアマツバメ(13cm)
街中に住む日本最小のアマツバメの仲間。留鳥。建物などの人工物に巣を作る。
ショウドウツバメ(13cm)
夏鳥又は旅鳥。夏、北海道に渡ってくる。崖に集団で小さな穴を掘って巣を作ることから「小洞燕」の名前がついた。
マヒワ(13cm)
オスは鮮やかな黄色いお腹が目立つアトリの仲間。メスは淡い黄色をしている。留鳥又は冬鳥。アワやヒエなどを食べる鳥なので「ヒワ」と呼ばれる。
ルリビタキ(14cm)
オスは鮮やかな青い背中と羽の一部の黄色、白いお腹が特徴的。メスと1才ほどのオスは背中が緑っぽい茶色で、黄色いお腹の脇とつぶらな瞳が可愛らしい。漂鳥として、夏は亜高山帯で繁殖し冬は林や公園で越冬する。身近な青い鳥。
カヤクグリ(14cm)
日本固有の漂鳥。冬になると藪に潜んで生活するのが名前の由来。
9.9cm
コルリ(14cm)
オスは頭と背中が鮮やかな青色で、お腹は白色。メスは緑っぽい茶色と白色。夏鳥で、本州中部よりも北の亜高山帯に渡ってくる。
サメビタキ(14cm)
鈍い灰色でまん丸な目が目立つ夏鳥。北海道と本州よりも北の亜高山帯に渡ってくる。エゾビタキ、コサメビタキとよく似ている。
ニュウナイスズメ(14cm)
スズメ目スズメ科スズメ属(林の野鳥は大体スズメ目なので、代表的な野鳥と言える)
頬とお腹が真っ白なスズメ。夏鳥又は漂鳥。メスは白い眉模様があって、心なしかムシクイに似ている気がする。夏に北海道~本州中部よりも北の林で繁殖し、冬は本州の南の方など暖かい場所で、たまにスズメの群れに交じりつつ越冬する。「頬のホクロの無いスズメ」というのが名前の由来。
10.0cm台
10.0cm
ベニヒワ(14cm)
白っぽい体に赤い額と淡い赤色の胸が目立つ冬鳥。渡ってくる年と来ない年がはっきりしている。(毎年渡ってくるわけではない)
10.1cm
ヤマガラ(14cm)
身近な野鳥のうちの一種。留鳥。小笠原諸島以外の日本全国に住んでいる。
くすんだオレンジ色のお腹が特徴的で、頭は白黒で背中は灰色。混群の中では、呼ばれて後からやって来るタイプ。
10.2cm
シジュウカラ(15cm)
身近な野鳥のうちの一種。留鳥。比較的メジャーな街中の小鳥。
胸元の黒いネクタイ柄と黒い頭、黄緑色の背中がトレードマーク。
文法を操る小鳥です。「ツピツピ」「ピーチチ」などとよく鳴くので見つけやすく、白くてふわふわなおなかが可愛らしい鳥。シジュウカラには「方言」があり、都会では騒音の周波数と重ならないように高い声でさえずるのだそう。旅先では違う鳴き方をするシジュウカラと出会えるかもしれない。
10.3cm
ゴジュウカラ(14cm)
小鳥の混群に混ざっていることもある留鳥。混群の中では1番体が大きいので、偉そうにしていることも多いらしい。木の幹を逆さになったまま降りることができる。
エゾビタキ(15cm)
旅鳥として春と秋に渡ってくる。特に秋に見やすい。お腹の淡い松ぼっくりのような柄が可愛らしいヒタキ。サメビタキやコサメビタキと似ているが、お腹の柄が違う。
スズメ(全長15cm、見かけの体長は10.7cm)
10.7cm
スズメ目スズメ科スズメ属(林の野鳥は大体スズメ目なので、代表的な野鳥と言える)
留鳥。小笠原諸島以外の日本全国に住んでいる。日本で1番、街中で見かける小鳥。
今回の基準。(尾は全長の29%で、平均に近い)
見慣れているためレア度は低めだが、よくよく見ると可愛らしい鳥。
涼しい秋冬には「ふくら雀」、暖かくなった春には賑やかな若い兄弟のスズメが見られる。群れで行動しているので、寒い日には運が良ければ身を寄せ合って温まる「スズメ団子」が見られるかもしれない。
【 スズメより少し大きな体 】
10.0cm台
10.9cm
リュウキュウツバメ(14cm)
奄美大島より南の南西諸島に住む留鳥。全体的に浅黒く、尾羽が短い。(尾は全長の22%)
カシラダカ(15cm)
九州よりも北に渡ってくる冬鳥。冬羽はクリーム色がかった茶色で、頭に小さなハンバーグのような形の冠羽がある。夏羽になるとスズメの体に黒と白の頭をつけたような全く違う姿になる。
11.0cm台
11.1cm
ビンズイ(15cm)
夏鳥又は漂鳥。セキレイの仲間。冬は松林を好んで越冬する。「ビンビン、ヅイヅイ」という鳴き声が名前の由来。
カワラヒワ(15cm)
留鳥又は漂鳥。アトリの仲間。飛んでいるときは翼の黄色い模様が目立つ。
シマアオジ(15cm)
鮮やかな黄色いお腹が目立つ夏鳥。ホオジロの仲間だが、オスは顔が真っ黒い。フルートのように綺麗にさえずる。近年数が激減している絶滅危惧種。
11.2cm
ソウシチョウ(15cm)
外来種の留鳥又は漂鳥。中国やベトナムが原産地。白い目元、黄色とオレンジの喉と抹茶色の頭、紅ショウガのようなくちばしが綺麗な色合いの鳥。
11.6cm
コゲラ(15cm)
身近な野鳥のうちの一種。留鳥。日本最小のキツツキ。
松ぼっくりのような背中で、木の幹を伝って移動する小鳥。
地味な色なので気づきづらいが、一年中ペアで行動するので、Ⅰ羽見つけられればもうⅠ羽が近くに居るかもしれない。幹に水平にとまるキバシリとは違い、普通の小鳥やキツツキのように上体を起こして木に止まっていることが多い。
12.0cm台
12.1cm
トウネン*(15cm)
水辺の日本の野鳥の中では最も体が小さく見えるオバシギの仲間。旅鳥で、春と秋に見られる。
漢字では「当年」と書き、「当年に生まれた子供のように小さい」ことが名前の由来。(尾は全長の19%)
12.5cm
ヒバリシギ*(15cm)
ヒバリのようなオバシギの仲間。旅鳥。水田などの淡水域で見られる。
足が黄色いのが、足の黒いトウネンと見分けるポイント。(尾は全長の17%)
ヘラシギ*(15cm)
くちばしが黒いヘラのような形をしている小型のシギ。旅鳥。
世界的にも数が少ない、珍しい鳥。くちばしがヘラ型をしているシギは、ヘラシギだけ。(尾は全長の17%)
12.8cm
ミフウズラ(14cm)
留鳥として南西諸島に住んでいる、一妻多夫の鳥。
尾がとても短く、頭が小さく体が大きい、ずんぐりむっくりのウズラ体型。(尾は全長の9%)
白目がある(虹彩が白い)ので、ギョロッとした迫力ある目をしている。
体型はウズラだが、チドリ目で、ミフウズラ科のミフウズラ属。(ウズラはキジ目キジ科ウズラ属で、全長20cm)
【 あとがき 】
日本にも小さな野鳥がたくさん居ることを実感しました。
管理人は図鑑と目測とExcelを駆使してこの記事を書きましたが、57種も居るとExcelの表も壮観です。
図鑑を見ていると、動き回る小さな野鳥を見に行きたくなってきます。
みなさんも是非、小さな野鳥を観察してみてくださいね。
画像出典、参考書籍
画像出典:Pixabay、photoAC、いらすとや 、Beautiful Free Images & Pictures | Unsplash
使用ツール:Excel
《参考書籍》
・監修:樋口広芳 著:石田光史 『ぱっと見わけ 観察を楽しむ 野鳥図鑑』 ナツメ社 , 2018年9月10日 第15刷発行
・大橋弘一 『日本野鳥歳時記』 , ナツメ社 , 2015年12月31日 初版発行
・植田睦之[監修] 『日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑』 増補改訂版 , メイツ出版 , 2020年10月30日 第1版発行
・一日一種[著] 『身近な「鳥」の生きざま辞典』 , SB Creative , 2021年6月10日 第6刷発行
【おまけ:スズメより少し全長が大きい野鳥】
名前のみのリスト 全長16~21cm
16cm
アトリ ウソ ユキホオジロ シマセンニュウ ノゴマ タヒバリ ムネアカタヒバリ ハギマシコ ホオアカ キマユホオジロ ミヤマホオジロ アオジ オオジュリン コチドリ
17cm
ツバメ カワセミ ヒバリ ウチヤマセンニュウ オオルリ ツメナガセキレイ オオマシコ イスカ ホオジロ クロジ シロチドリ
18cm
アリスイ ヤイロチョウ チゴモズ エゾセンニュウ オオヨシキリ ヒレンジャク イワヒバリ アカエリヒレアシシギ
19cm
コシアカツバメ シロガシラ コムクドリ シメ コイカル ミユビシギ 20cm
サンショウクイ モズ アカモズ キレンジャク コノハズク イソシギ タカブシギ メダイチドリ アマツバメ キセキレイ
21cm
ハクセキレイ セグロセキレイ 等
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