くちばしがオレンジ色の 日本の野鳥(25種)
カラス、ハト、スズメなど、鳥のくちばしは黒色や黄色が多い印象です。なので、くちばしがオレンジ色の野鳥を見かけると、「少し珍しい鳥かな?」と嬉しくなりますよね。
今回は、ちょっとレアな「くちばしがオレンジ色の野鳥」を紹介します。
前回の記事
秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察) - 渡りにセキレイ (watari-ni-sekirei.com)
で紹介している身近な野鳥たちも、くちばしは黒色が多いです。オレンジ色のくちばしの野鳥は入っていません。
日本の野鳥において、「くちばしがオレンジ色」というのは、それだけで立派なチャームポイントになります。
サムネイルの鳥:ツクシガモ
紹介する野鳥の名前 リスト
【 陸地の野鳥 】
・ムクドリ
・アカハラ
・ユキホオジロ(冬羽)
・ヤンバルクイナ
【 水辺の野鳥 】
カモの仲間
・コブハクチョウ
・ヒシクイ
・ツクシガモ
・オシドリ(オス)
・ビロードキンクロ、クロガモ
・カワアイサ、ウミアイサ
ウの仲間
・ヒメウ(夏羽)
サギの仲間
・アマサギ(夏羽)
・ヘラサギ
クイナの仲間
・シロハラクイナ
・バン
チドリの仲間
・ミヤコドリ
・ツルシギ
・アカアシシギ
・ソリハシシギ
・ツバメチドリ
ウミスズメの仲間
・ウトウ(夏羽)
・エトピリカ(夏羽)
ワシの仲間
・オオワシ
番外編
愛らしいオレンジ色のくちばしと頬
ペットとして飼われている海外の小さな野鳥
・キンカチョウ
紹介する野鳥 写真一覧
【 陸地の野鳥 】
ムクドリ アカハラ ユキホオジロ(冬羽)
ヤンバルクイナ
【 水辺の野鳥 】
カモの仲間
コブハクチョウ ヒシクイ ツクシガモ
オシドリ(オス) ビロードキンクロ クロガモ
カワアイサ ウミアイサ
ウの仲間
ヒメウ(夏羽)
サギの仲間
アマサギ(夏羽) ヘラサギ
クイナの仲間
シロハラクイナ バン
チドリの仲間
ミヤコドリ ツルシギ アカアシシギ
ソリハシシギ ツバメチドリ
ウミスズメの仲間
ウトウ(夏羽) エトピリカ(夏羽)
ワシの仲間
オオワシ
(番外編)海外の野鳥
ペットの小鳥
キンカチョウ
【 陸地の野鳥 】
・ムクドリ
全長24cmの留鳥。都会で大きな群れを作って生活している身近な野鳥。オレンジ色のくちばしで、顔周りが白く、体は黒~灰色で足はオレンジ色。ハトなどよりも小さめの鳥で、実際に見ると意外とかわいい。あまりにも巨大な群れを作って集団で街路樹などもねぐらにするので、騒音やフンの被害に見舞われる都市部の人々は、ムクドリとどのように共生していくべきか頭を悩ませている。
・アカハラ
全長24cmの標鳥(短距離を渡って生活する鳥)。くちばしの下半分がオレンジ色。くすんだオレンジ色のお腹が名前の由来。頭と羽は茶褐色でお腹の中央が白い。地面を歩き回って餌の昆虫を探す。シロハラの色違いのように見えるが、シロハラよりも見かける頻度は低い。(シロハラの紹介→秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察) - 渡りにセキレイ (watari-ni-sekirei.com))
シロハラ →
・ユキホオジロ(冬羽)
全長16cmの冬鳥。オレンジ色の小さめなクチバシと褐色の耳羽(頬辺りのの羽)が白い顔に映える。背中は松ぼっくりのような模様で、お腹は白い。キンカチョウに似ている気がする。かわいい。冬になると北海道と本州北部と日本海側に渡ってくる、雪のように真っ白な小鳥。
・ヤンバルクイナ
全長35cmの留鳥。赤っぽいオレンジ色のくちばしと足が目立つ、黒っぽい色のクイナ。沖縄島北部「やんばるの森」の固有種で、人が持ち込んだマングースに捕食されるなど個体数の減少が問題となった希少な絶滅危惧種。翼が退化して短いので、長くは飛べず主に歩き回って生活する。
【 水辺の野鳥 】
カモの仲間
・コブハクチョウ
全長150cmの留鳥。くちばし全体が鮮やかなオレンジ色で、鼻の辺りに大きな黒いコブがある外来種のハクチョウ。くちばしの付け根から目にかけて▶のような黒い模様があって格好いい。顔周りと足以外は真っ白。殆ど鳴かない。
・ヒシクイ
全長90cmの冬鳥。くちばしの先半分に黄色っぽいオレンジ色があるガン(大型のカモ)。くちばしの先端は黒色で、全身はカモらしく茶色く、足は鮮やかなオレンジ色。ヒシの実が好きなので「菱食」と名前がついた。渋い声でグワッカッカッと鳴く。
・ツクシガモ
全長63cmの冬鳥。赤っぽいオレンジ色の上に曲がったくちばしと、三毛猫のような体が特徴的、頭は黒色で、体は白茶黒でまだらっぽく、足はくすんだピンク色。冬に九州地方に渡ってくるので「筑紫(九州北部の旧称)」の名前がついた。
・オシドリ(オス)
全長45cmの冬鳥。オスは、くちばしが赤っぽいオレンジ色だが、それが目立たないほど全身派手な鳥。顔は白と赤茶色で頭頂部は黒く、体は黒、紫、オリーブ、白で、オレンジ色の羽の先がイチョウの葉のようでひときわ目立つ。メスは地味で、カルガモなどと見分けがつきづらい。実は全く「オシドリ夫婦」ではなく、交尾が終わればペアは解消し、育児はメスのワンオペ。
・ビロードキンクロ、クロガモ
両方冬鳥で、ビロードキンクロは全長55cm、クロガモは全長48cm。クロガモの群れにビロードキンクロが混ざっていることが多い。ビロードキンクロはくちばしが赤っぽいオレンジ色で、目の下と羽に一本ずつ白い線の模様が入っている。クロガモは全身が黒く、くちばしの黄色っぽいオレンジ色が目立つ。
(左/真ん中はカワアイサ、右はウミアイサ)
・カワアイサ、ウミアイサ
両方冬鳥で、九州よりも北に渡ってくる。
カワアイサは全長65cm、ウミアイサは全長55cm。
カワアイサは赤っぽいオレンジ色で先が折れた形のくちばし、
ウミアイサは赤っぽいオレンジ色でまっすぐなくちばしをしている。
オスは頭が黒く、メスは頭が黄土色をしていて、オスメス両方ともフサフサした冠羽がある。
ウの仲間
・ヒメウ(夏羽)
全長73cmの冬鳥。黒くて小さめのウの仲間で、目の周りとくちばしの付け根が赤っぽく見える。冬になると真っ黒になる。個体差かもしれない。他のカワウやウミウは、目の周りとくちばしの付け根が黄色い。
サギの仲間
・アマサギ(夏羽)
全長51cmの夏鳥。くちばしと頭と首の羽が黄色っぽいオレンジ色、羽と体は白っぽく、足は黒くサギにしては短め。「黄毛鷺」と書いてアマサギと読む。名前の由来は亜麻色または飴色ともいわれる。冬はくちばしが黄色く全身が白い、普通のサギのような見た目になる。
・ヘラサギ
全長83cmの冬鳥。ヘラのような黒いくちばしの先端が黄色っぽいオレンジ色のヘラサギ(トキ科)。白い体につぶらな黒い目と黒い足が目立つ。観察されることが珍しいので、見られればラッキー。
クイナの仲間
・シロハラクイナ
全長32cmの留鳥。くちばしの上が赤っぽいオレンジ色で、白い顔が目立つクイナ。くちばしの先端と下半分は黄色で、体は黒色。奄美、琉球諸島に生息し、最近は九州~四国~本州で観察され、より北の地域にも分布するようになっている。
・バン
全長32cmの留鳥。先端が黄色になっている赤いくちばしが特徴的な、黒いバン。足に水かきがないため泳ぎが苦手で、頭を振って反動で泳ごうとする。
チドリの仲間
・ミヤコドリ
全長45cmの冬鳥。ニンジンのようなオレンジ色のくちばしとオレンジ色の目が特徴的なので、愛称は「にんじん」。頭と上半身が黒く、お腹が白色。くちばしは、牡蠣などの二枚貝をこじ開けるのに適した作りになっている。そのため英語では「Oystercatcher(牡蠣取り)」と言う。
・ツルシギ
全長32cmの渡り鳥。黒く細長いくちばしの付け根下半分が赤っぽいオレンジ色をしている。夏羽は全体的に黒っぽいが、冬羽は全体的に白っぽい。シギにしては足が長いので、水深が深くても大丈夫。
・アカアシシギ
全長28cmの夏鳥。くちばしの付け根と足が赤っぽいオレンジ色をしている。冬はツルシギと見分けづらい。
・ソリハシシギ
全長23cmの渡り鳥。体に対してかなり長く上に曲がったくちばしは、先端が黒色で付け根がオレンジ色をしている。小さなシギで、逃げるときは素早く走って逃げる。
・ツバメチドリ
全長25cmの渡り鳥。黒いくちばしの付け根が赤っぽいオレンジ色をしている。翼と尾羽の形がツバメに似ている。
ウミスズメの仲間
・ウトウ(夏羽)
全長38cmの渡り鳥。オレンジ色の太いくちばしの上に突き出た白い突起が名前の由来となっている。「ウトウ」はアイヌ語で「突起」を意味する。目の上と頬に<のような形で白い模様がある、黒っぽいウミスズメ。冬になると突起はなくなり、白い模様も目立たなくなる。北海道天売島が世界最大の繁殖地で、毎年約100万羽が繁殖を行う。
・エトピリカ(夏羽)
全長39cmの渡り鳥。幅広の鮮やかなオレンジ色のくちばしと白い顔が目立つ、黒い体のツノメドリ。目の上に長い眉毛のような黄色い飾り羽がある。「エトピリカ」はアイヌ語で「美しいクチバシ」を意味する言葉。(人気漫画のゴールデンカムイにも登場した。)
ワシの仲間
・オオワシ
全長88cm(オス)/102cm(メス)の冬鳥。翼を広げると2.2~2.5mにもなる大きなワシ。クチバシと足が黄色っぽいオレンジ色で、肩と足と尾は白く、残りは黒い。極東地域に生息し、冬は北海道に渡ってくる海ワシ。
海外の野鳥
日本ではペットの小鳥
・キンカチョウ
オーストラリア大陸のほぼ全域に住んでいる野鳥。スズメ目カエデチョウ科で、全長は約10cm。オレンジ色の頬とくちばしがとてもかわいい。英語では「Zebra Finch」と言う。
「キャンベルタウン野鳥の森」などにも居る。かわいい。オーストラリアへ旅行へ行ったときなどに見てみたい。
(キャンベルタウン野鳥の森 キンカチョウのページ)
【 あとがき 】
ここまで、ちょっとレアな日本にいるオレンジ色のくちばしの野鳥を紹介してきました。水辺の野鳥がかなり多かった印象ですね。
管理人は公園に散歩に行くことが多く陸上の野鳥観察がメインなので、水辺の野鳥を観察できる機会も増やしたいなと思いました。
みなさんも、野鳥を見かけたらクチバシの色も観察してみてはいかがでしょうか。
画像出典、参考書籍
画像出典:Pixabay、photoAC、いらすとや
《参考書籍》
・監修:樋口広芳 著:石田光史 『ぱっと見わけ 観察を楽しむ 野鳥図鑑』 ナツメ社 , 2018年9月10日 第15刷発行
・大橋弘一 『日本野鳥歳時記』 , ナツメ社 , 2015年12月31日 初版発行
・植田睦之[監修] 『日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑』 増補改訂版 , メイツ出版 , 2020年10月30日 第1版発行
・一日一種[著] 『身近な「鳥」の生きざま辞典』 , SB Creative , 2021年6月10日 第6刷発行
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