秋~春 バードウォッチング(公園で野鳥観察 身近な野鳥20種)
今回は、バードウォッチングライト勢の筆者が、
「秋~春の外出しやすい季節に会いたい野鳥」をご紹介します。
公園などでも見られる身近な野鳥たちです。
サムネイルの鳥:ウグイス
紹介する野鳥 写真一覧
スズメ シジュウカラ コゲラ
ハクセキレイ セグロセキレイ シロハラ
ジョウビタキ カモ(カルガモ) サギ(アオサギ)
ヒヨドリ カモ(マガモ) サギ(ダイサギ)
ヤマガラ エナガ コガラ
メジロ ウグイス イソヒヨドリ
おまけ
ドバト ハシブトガラス
【そもそもなぜ「春秋」バードウォッチングなのか?】
・野鳥にとっての四季
野鳥たちは、ざっくりと「渡り鳥」と「留鳥(定住する鳥)」に分けられ、
渡り鳥は
春:越冬地から繁殖地へ 群れで渡り
夏:ペアを作り、繁殖地(虫の多い山中など)で子育て
秋:渡り前に一度街中で群れになる→越冬地へ渡り
冬:越冬
留鳥は
春:街中などで群れで生活
夏:ペアを作り、子育て(虫の多い山中など)
秋:再び群れへ
冬:街中で暮らすこともある 試練の季節(混群を作ることもある)
という1年間を過ごしています。
・人にとっての四季
春:花見、暖かい
夏:酷暑、夏山へ出かける人も
秋:紅葉、涼しい
冬:寒い
といった感じでしょうか。(個人的なイメージです)
このような1年間を過ごす人と野鳥が出会いやすいのは、
「人がお出かけしやすい気候」かつ
「野鳥たちが街中にいる(山ごもりをしていない)」時期
=「秋~春」だと考えられます。
【会いたい鳥たち】
春秋両方
・スズメ
スズメ目スズメ科スズメ属(林の野鳥は大体スズメ目なので、代表的な野鳥と言えます)
全長15cmの留鳥。日本で1番、街中で見かける小鳥だと思います。
見慣れているためレア度は低めですが、よくよく見ると可愛らしい鳥です。
涼しい秋冬には「ふくら雀」、暖かくなった春には賑やかな若い兄弟のスズメが見られます。群れで行動しているので、寒い日には運が良ければ身を寄せ合って温まる「スズメ団子」が見られるかもしれません。
←ヨーロッパ大陸の青いシジュウカラ(アオガラ)
・シジュウカラ
全長15cmの留鳥。比較的メジャーな街中の小鳥です。
胸元の黒いネクタイ柄と黒い頭、黄緑色の背中がトレードマーク。
文法を操る小鳥です。「ツピツピ」「ピーチチ」などとよく鳴くので見つけやすく、白くてふわふわなおなかが可愛らしい鳥です。
シジュウカラには「方言」があり、都会では騒音の周波数と重ならないように高い声でさえずるのだそうです。旅先では違う鳴き方をするシジュウカラと出会えるかもしれません。
・コゲラ
全長15cmの留鳥。日本最小のキツツキです。
松ぼっくりのような背中で、木の幹を伝って移動する小鳥です。
地味な色なので気づきづらいですが、一年中ペアで行動するので、Ⅰ羽見つけられればもうⅠ羽が近くに居るかもしれません。
オスは茶色い頭頂部のフサフサの下に、小さな赤い羽根が隠れているので、頭の毛を逆立てたときにオスメスを判別できるかもしれません。
・セキレイ(ハクセキレイ、セグロセキレイ)
全長21cmの留鳥。長い尾羽をピコピコを上げ下げしながら街中を歩く、白黒の小鳥です。
コンビニの駐車場にいることから「コンビニ鳥」というニックネームもあります。
顔が黒っぽければセグロセキレイ、白っぽければハクセキレイ。
「チチッチチッ」と鳴きながら飛ぶところも可愛らしい鳥です。
・シロハラ
全長25cmの冬鳥。
11月~4月(秋の遅め~春)に見られます。
名前の通り淡い白と薄茶色の混じったお腹と、黄色い縁取りの丸い目がチャームポイントです。
ちょこちょこと地面を歩き回って餌を探す姿が可愛らしいです。
個人的には、「シロハラが居る場所は、他の野鳥も見られることが多い」と思っているので、シロハラを見かける場所があれば、そこは良い野鳥観察スポットかもしれません。
・ジョウビタキ
全長14cmの冬鳥。
10月~4月(秋~春)に見られます。
オスはお腹がオレンジ色、頭のてっぺんが白色、目元と背中は黒色でとても目立ちます。
メスは地味なクリーム色ですが、とてもつぶらな瞳をしていて可愛らしいです。
木の枝に止まり、時々地面に降りて餌を採ってまた木の枝に止まります。縄張り意識が強いので、縄張りに留まる/人間にも警戒しに来るなど、散歩で立ち寄る人間が観察しやすい生態をしています。
・カモ(マガモ、カルガモ等)
全長60cmの冬鳥又は留鳥。
マガモのオスは頭が緑色ですが、マガモのメスやカルガモはクリーム色~茶色の地味な色をしています。
身近な野鳥で真新しさはありませんが、水中にくちばしを突っ込むときに上がったお尻がタケノコのように見える姿が可愛らしいので、是非観察してみてください。
・サギ(アオサギ、ダイサギ)
全長70~90cmの背の高い鳥。
アオサギ、コサギ、ダイサギは留鳥、チュウサギは夏鳥です。
背が高く白いため、とにかく目立って見つけやすいです。
細長い首と足を器用に動かす姿が面白い鳥です。そして、餌を待ち構えて居るときはじっとしていて動かないので、観察しやすいです。
飛ぶ姿が雄大で格好いいので、飛んでくる/飛んでいくときに出会えると嬉しくなります。
・ヒヨドリ
全長28cmの留鳥。
頬が赤茶色で頭頂部がフサフサの灰色の鳥です。
とにかく鳴き声が賑やかで、「ピーヨピーヨ、ヒーヨヒーヨ」と鳴きます。
普段から賑やかに公園などでも暮らしていて、縄張りから他の野鳥を追い払うときは更に大声で鳴くので、とても見つけやすく会いやすいです。
日本に住んでいると身近な野鳥ですが、実はヨーロッパやアメリカ大陸には居ない鳥なので、世界的に見れば珍しい鳥です。
見慣れると、ボサボサ頭とつぶらな目が可愛く見えてきます。
秋~冬(寒い時期、枯れ木)
・ヤマガラ、エナガ、コガラ(混群)
冬の餌が少なく厳しい時期に、小さな野鳥たちは複数の種で群れを作ることがあり、その群れを「混群」と言います。
混群の主なメンバーは、シジュウカラ/ヤマガラ/エナガ/コガラ/ゴジュウカラ/メジロなどですが、個人的にはゴジュウカラやメジロは混群に居るのは珍しいと思います。
シジュウカラ ゴジュウカラ メジロ
まずは1番小さなエナガやコガラがやってきて、「ジュルリジュルリ」「ディーディーディー」とさえずって仲間を呼びます。
その後に続いてシジュウカラやヤマガラ、ゴジュウカラやメジロがやってきて、混群は枝を飛び移りながら移動していきます。その移動する混群に行き会うことができれば、可愛らしい野鳥たちを一度に観察することができます。
【個別に少しだけ紹介】
・エナガ
全長14cmの留鳥。
白いふわふわの小鳥で、太めの眉模様と羽が黒く、背中がほんのり茶色いです。漢字では「柄長」と書くように、尾羽がひしゃくの柄のように長く、小さな丸い体が引き立ちます。北海道には、全身真っ白な亜種の「シマエナガ」が暮らしています。
・コガラ
全長13cmの留鳥。
頭に黒いベレー帽、灰色の背中と白いふわふわのお腹が可愛らしいです。
混群では先頭を飛び回り、「ディーディーディー」と鳴いて仲間達に餌があることを伝えます。コガラがディーディーと鳴いていれば、少し後から野鳥の群れがやって来るかもしれません。
・ヤマガラ
全長14cmの留鳥。
くすんだオレンジ色のお腹が特徴的で、頭は白黒で背中は灰色。混群の中では、呼ばれて後からやって来るタイプです。
冬~春(暖かい時期、梅や桜の時期)
・メジロ
全長12cmの留鳥。
目の周りが白く、黄緑色の体がはっきりしていて可愛らしい鳥です。
黄緑色だからか、ウグイスと間違われることもあるようですが、ウグイスはメジロよりも渋い黄緑色(ほぼ茶褐色)をしていて、目の周りも白くありません。
梅や桜の時期には、メジロだけで6~10羽くらいの群れを作り、花の咲いた梅の木や桜の木を巡って蜜を吸う姿を見ることができます。ペアか小規模の群れで行動していることが多いです。「目白押し」の語源でもあります。日に照らされるともふもふとしたテニスボールのようでとても可愛いです。
番外編:綺麗な鳴き声だが、意外と姿が見えない鳥
・ウグイス
全長14cmの留鳥。
「ホーホケキョ」の鳴き声で有名ですが、渋い黄緑色(ほぼ茶褐色)で地味なうえ、声は聞こえても姿が見えないので、より目立つ黄緑色のメジロがウグイスと間違われることもあるようです。(実際、管理人もウグイスの声はたまに聞きますが、姿を見ることが出来ていません。)
「谷渡り(ケキョケキョと続く部分)」まで上手な鳴き声を聞けることもありますが、たまに「ホー……ケ…キョ」のように練習中のウグイスの声を聞けることもあって微笑ましくなります。
・イソヒヨドリ
全長25cmの留鳥。
管理人的には「1番綺麗に鳴く野鳥」だと思います。
オスは上半身と背中が綺麗な藍色でお腹が茶褐色、メスはヒヨドリと似ていて全身灰色っぽいですが、ヒヨドリにはある頬の赤褐色がありません。
姿形は似ていますが、イソヒヨドリはヒタキ科、ヒヨドリはヒヨドリ科と科の違う鳥です。
「ツピー、ヒー、リー」など、澄んだ声で複雑にさえずります。びっくりするほど綺麗な鳴き声です。
屋根の上や立体駐車場など、高い場所でさえずっているので、綺麗なさえずりが聞こえたら上を見回してみると良いかもしれません。
【 あとがき 】
ここまで「秋~春に街中で会いやすい身近で可愛い野鳥」を管理人の経験も交えつつ紹介しました。管理人がまた可愛らしい身近な野鳥と出会ったら、また追記していきます。身近な野鳥を愛でましょう。
画像出典、参考書籍
画像出典:photoAC、Pixabay
《参考書籍》
・監修:樋口広芳 著:石田光史『ぱっと見わけ 観察を楽しむ 野鳥図鑑』,ナツメ社 , 2018年9月10日 第15刷発行
・大橋弘一 『日本野鳥歳時記』 , ナツメ社 , 2015年12月31日 初版発行
・植田睦之[監修] 『日本の野鳥 さえずり・地鳴き図鑑』 増補改訂版 , メイツ出版 , 2020年10月30日 第1版発行
・一日一種[著] 『身近な「鳥」の生きざま辞典』 , SB Creative , 2021年6月10日 第6刷発行
おまけ:ハトとカラスの豆知識
ハト(ドバト/カワラバト)
全長33cm。
オスメス両方「ピジョンミルク」と呼ばれる栄養液をヒナに与えて育てることができる。最も良く見かけるのも納得の育児力。
実は伝書鳩が野生化した外来種でもある。
←こっちはハシボソガラス
カラス(ハシブトガラス)
全長56cm。
ハシボソガラスとハシブトガラスが居るが、よく見かけるのはハシブトガラスの方。
雑食で動物の死骸も食べる「掃除屋さん」だからか、脂っこい物が大好きで、石鹸もおいしくいただくほどの脂好き。
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